より深く、つくる、あそぶ。
ゴールデンウィーク明け1回目の授業。 準備したのは、新聞紙とセロハンテープで作った恐竜のフィギュア。
午前中
スタジオに子供達が入ってくると、すぐに恐竜を見つけていろいろ質問が飛ぶ。友達だと説明して机の上に置くと、その子なりにいつもより少し丁寧に扱っていた。
恐竜はどうやって作ったかという話しになり、捻ってカタマリにし テープでつないだと説明した。その後新聞紙でパーツを作るうち恐竜から離れ、固いパーツの作り方をいろいろ試してねじった棒と、ストレートに固く巻いた棒を繰り返し作る。
ねじり棒を三つ編みしたソフトボールが一つ、球体の回転ジャングルジムのようなバスットボール大のものを一つ、さらにストレートなパーツからゴルフクラブ状のものが一つが出来上がる。ほかのストレートなパーツは午後に残す。
こどもはストレートなパーツづくりに参加。ハサミを使わなくても出来た事が作業に入り易くしていたようだ。
午後
午前中に作ったおもちゃに加え大小三つの色分けした段ボールが用意される。子供達と他のスタッフがいろいろな遊び方を試す。
その間私はストレートの棒をつなぎ三角錐をつくり続ける。一つの辺を二本の棒で作り角を新聞紙を絞ったカタマリで補強したので、宙に投げたり転がして変則的な動きをたのしんで遊ぶことができた。
作り方、遊び方の肌理を細かく
一つの素材からいろいろな道具がうまれる。多様なおもちゃが混在する中で予想しなかった遊び方に気がつくことがある。
新聞紙のパーツから展開して
- 三つ編みの構造。 →ぎっしり詰め込んだボール(ソフトボールぐらいの大きさ)。
- ネジった構造。 →隙間のある網状のボール(バスケットボールぐらいの大きさ)
- シナモンスティック状の構造。 →三角錐のシルエット(立体トラス)の遊具 →ゴルフクラブ状の道具
遊具の特長
新聞紙で当たりが優しく、かつハードな扱いに耐えるものが出来る。 子供が中に入ったり通り抜けられる(例立体トラス)。 強度のある棒からいろいろな道具の制作が可能に。幾何学的な立体。 たわんで復元したり、投げたり床に着地した時に複雑な動きのパターンをみせるもの。動的な質。
あそびの新しい展開
複数の道具を配置して、その場が遊びをつくる。 たわみと復元、硬さ柔らかさの按配を感じながら遊ぶ。身体の使い方も対応して変わる。 ユニークなボールがいまここでの記憶を強化するかも知れない。
メモ
※子供用に手のひらサイズのテープ(テープカッターつき)があると良いと思った。